皆様こんにちは!いつもお世話になっております。株式会社プレミアバンク真山です!関東でも梅雨が明けて夏本番です。熱中症に注意し、今日も元気にまいりましょう!

前回は、「田植え」の様子をお伝えいたしましたが、この後しばらくは水の管理と雑草の駆除が主な仕事となります。雑草の駆除は私たちでもお手伝いできるのですが、水の管理は天候と田んぼの状態を見極めて判断する経験の必要な仕事です。

私たちが契約している契約農家の方は20町歩もの田んぼを有してますので、とても時間がかかります。そこでプロである契約農家の方々にお願いし、状況だけ随時メールでお知らせいただいているのですが、今年は比較的気温が高い日が多く成長は順調との事です。

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稲の成長の初期段階において田んぼの水管理はとても重要で難しく、「水見半作(みずみはんさく)」と言われるように、稲作の半分を占めるほど大切な作業になります。

そもそも、稲は熱帯の作物であり、日本の土壌はお米を育てるのに向いていません。しかし田んぼという表面に水を溜める農法の発明により日本のような温帯でも安定的に栽培できるようになったのです

水を溜めるということが稲作においてどれほどのメリットがあるのか・・・

  • 肥料をあまり与えなくても、引き込んだ水の中に窒素やリン酸などの成分含まれていて利用できる。
  • 土の中の水分調節が不要である。
  • 連鎖障害(特定の養分の過不足、塩分など有害成分の蓄積など)がなく、同じ作物を毎年栽培し続けられる。
  • 雑草が少なくなる(表面に水が溜っている酸欠状態で生育できる雑草が少ない)
  • 寒さから稲を保護する(水は比熱が高い)

このようにさまざまなメリットがある代わりに、天候や稲の状況によって水のコントロールが必要になってくるのです。

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田植え直後は、深水管理という、寒さから稲を守るために田んぼに深く(8~10cm)水を入れます。水は比熱が高く「熱しにくく冷めにくい」という特徴があり、苗を寒さから保護し、根の発育を促す効果があります。約1週間で稲は活着して根を張ります。

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活着してからは、日中は3cm位の薄水管理、夜は深水管理に切り替えます。気温が約20℃くらいに安定すれば保温する必要はなく、飽水状態に切り替えても大丈夫です。

飽水状態とは田んぼに水は溜まっていないが、土には十分に水を含んでおり、足跡に水が溜るくらいの状態をいいます。気候が低温に戻った時や強風の場合には一時深水管理にして苗を保護します。

気温が高くなり、田んぼの水温・地温も上がってくると、田んぼに雑草が生えだします。そのため通常、苗が活着したら雑草のまだ生えないうちに除草剤を散布して備えます。

高温多湿の日本ではすぐにコナギやタイヌビエなどの雑草がはびこります。雑草は、水や養分を横取りし、日光を遮り、風通しを悪くし、病害虫の発生源となり稲の成長を妨げます。

また雑草は大変生命力が強く、稲を押しのけて繁茂するため収穫量も落ちてしまします。そのため事前の防除が必要となるのです。

稲に必要な養分は、窒素・リン酸・カリ・マグネシウム・カルシウムです。他にも微量要素とし、鉄・マンガン・亜鉛・銅・ホウ素・ケイ素などが必要ですが、これらは山から引いてくる水に含まれるため特に肥料として与える必要はありません。

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稲が延びる条件には光・温度・水・肥料が関係しますが、自然である光・温度のコントロールは出来ません。コントロールできるのが水・肥料です。

肥料と水が豊富にあれば稲はいくらでも伸びます。しかし、伸びすぎると葉が茂りすぎ下の葉に日光が当たらずお米を作る力が落ちたり、草丈が伸びすぎ倒れやすくなったりと、良くありません。

肥料が不足している場合は、田んぼに色むらが出来ます。肥料切れになった稲の葉先が色抜けするので、その場合は追肥を施していきます。逆に肥料が効きすぎて伸びすぎた場合には、水を落として田んぼを干し、稲が肥料を吸収できないようにします。

このように毎年違う天候に臨機応変に対応しつつ、稲の生育を水と肥料でコントロールするのです。分けつ(稲の茎の根元から新しい茎がでてくること)も進みすくすくと成長しているようです。我が子の成長を見ているようでとても楽しみです。

株式会社プレミアバンク代表取締役  真山 壮